ジクロルボスの安全性と規制について
 

 先般(平成20年1月)中国製餃子から高濃度の殺虫剤成分メタミドホスが検出され、テレビや新聞紙上を賑わす事件が発生しました。後にジクロルボスの名前も挙がり、その安全性について懸念をもっておられる向きもあるかと思います。

 
   確かに、ジクロルボスの製剤は薬事法で劇物に分類されており、その取り扱いには注意が必要です。
 しかしながら、この製剤は、用法、用量を守って正しく使えば、決して一部で言われている様に危険な殺虫剤ではありません。
 ジクロルボス蒸散剤の安全性については、既に平成16年厚生労働省において、殺虫剤の承認審査の専門家及び医
薬品の安全対策専門家による検討会が行われハッキリした指針が出されています。
 検討会ではジクロルボス蒸散剤の使用方法を吊り下げタイプと殺虫機使用タイプに分け、それぞれについて検討がなされ、一部については使用上の規制が強化されています
 
クイックロンプレート
 

 先ず、弊社で取り扱っているのは、殺虫機使用タイプであることをご理解下さい。
その上で、
 ・規制強化されたのは吊り下げタイプの製剤についてのみであり、殺虫機使用タイプの規制についての変更点はありません。
 ・殺虫機使用タイプについては、その用法、用量に「専用の機械を8時間使用後、1時間放置し、その後に十分に換気をしてから入室すること」という文言が追記されました。
 これについては、弊社が殺虫機を納品した場合、必ず1時間前には殺虫機を停止する様にタイマー設定し、朝一番の入室の際には換気して戴く様、以前からお客様にお願いしておりますので特に目新しいことではありません。
 以上の2点をご理解戴きたいと思います。
 次に、吊り下げタイプの製剤と殺虫機使用タイプの違いについてご説明致します。
 ・吊り下げタイプ製剤の定義
 樹脂プレートの殺虫製剤を裸または、簡易カバー(ビニール製の網等)に入れ直接室内等に吊り下げて使用するもの。従って殺虫成分の放出は、自然蒸散による。
 ・殺虫機使用タイプの定義
 樹脂プレートの殺虫製剤を専用の機械に装填し、必要時に無人作動させ、不要時に作動停止させる事により、殺虫製剤の自然蒸散による殺虫成分の放出をコントロールするもの。
殺虫機の必要条件は次の通りです。
・本体上部からファンで外気を取り込み、内部に装填した殺虫製剤に送風し、本体底部から排出させる。
 ・タイマーが内臓されており、所定時間自動的に作動し、自動的に停止する。
 ・作動、停止時に自動的に開閉する密閉度の高いシャッターが装備されている。
 以上が吊り下げタイプと殺虫機使用タイプの相違点です
 これを踏まえて厚生労働省発表資料「ジクロボス(DDVP)蒸散剤の安全対策について」をお読み戴ければ十分ご理解戴けるものと思います。

 

 弊社が取り扱っております「業務用殺虫機クイックロン2010型」は、ジクロルボスの曝露や残留性の十分な試験を経て安全性を認められ、厚生労働省の医薬品承認を受けた商品です。
 冒頭述べました様に、用法、用量を守って正しく使用すれば、安全でゴキブリに対して驚異的な駆除効果発揮します。また、安全にご使用戴くための管理システムも用意しております。
 弊社業務用殺虫機の既存のユーザー様も、これから導入をご検討戴くお客様も安心してご使用して戴ける商品です。

 詳しくは、厚生労働省のページをご覧下さい。

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